行政書士を独立開業すれば、給与ではなく報酬をいただくこととなり、いわゆるフリーランスとなります。
会社員の頃は、仕事は用意されているものでしたが、フリーランスになると自分から仕事を獲得していかなければなりません。
この記事では、いわゆるフリーランスについて解説していきます。
解説は現役の行政書士がします。
行政書士で独立開業すればいわゆるフリーランスである

行政書士として独立開業すれば、いわゆるフリーランスになります。
フリーランスは、自分で仕事を獲得して、報酬をもらい、年末には確定申告をします。
会社勤務だった場合、これらは全て会社が変わって行っていましたが、フリーランスになったからには全て自分で行わなければなりません。
めんどうだなあ、と思うかもしれませんが、フリーランスにもメリット(デメリット)はあります。
それでは、フリーランスになった場合のメリット(デメリット)について以下解説していきます。
フリーランスのメリット
フリーランスのメリットとして主に考えられるの次のこととなります。
・自由な働き方ができる
・頑張れば頑張るほど収入に反映される
・人間関係のストレスから解放される
・定年がない
・満員電車で通勤しなくて良い
・休日を好きな日に設定できる
自由な働き方ができる
フリーランスの一番の魅力は、自由な働き方ができるです。
会社勤めの時は、あれをせいこれをせいと働き方は上司に決められていました。
フリーランスでは、自分のボスは自分です。
自分の好きなように働き方を決めて実行することができます。
例えば、行政書士業務の中でも自分の好きな分野をすることができます。
顧問契約を結ぶのか、スポット業務にするのか?など様々の働き方を選択できます。
また、行政書士だからといって行政書士業務をする必要はありません。
行政書士業務関連として、セミナーを開催したりYoutuberになったりと自由にできます。
頑張れば頑張るほど収入に反映される
会社員の場合は、頑張ってもなかなか給料に反映することは難しいですが、フリーランスは頑張れば頑張るほど収入に反映されます。
会社員で年収1000万円達成させるのと、フリーランスで年収1000万円達成させるのでは、フリーランスの方が用意に達成させることができます。
収入があがれば、それがやりがいとなり、ますます頑張るのでプラスのスパイラルに入ることができます。
人間関係のストレスから解放される
会社勤めでもっとも面倒になるのが、煩わしい人間関係です。
同僚や上司との付き合い、取引先関係との付き合いなど、仕事のため我慢している人間関係は少なからずあると思います。
フリーランスになれば、この煩わし人間関係のストレスから解放されることとなります。
満員電車で通勤しなくて良い
会社員時代、満員電車の中、毎朝出勤するのは大変でした。
しかし、フリーランスになると、満員電車とは無縁となります。
働く時間を自分できめればいいのです。
休日を好きな日に設定できる
フリーランスは休日を土日に設定せずとも、平日に設定することができます。
また、自分の好きな時に臨時休暇を取ることもできますので、すいている期間に合わせて旅行もできるようになります。
収入が少なくていいのでしたら、週休3日や週休4日も可能です。
決められた時間、決められた日に出勤しなくて良いのです。
定年がない
フリーランスには定年がありません。そのため年金の心配をすることもありません。
昨今では、年金が少なく生活に支障をきたしている貧困問題など、よくニュースなどに取りだたされていますが、フリーランスには無縁となります。
年金が少なくとも、お金がなければ働けば良いのです。
行政書士の場合、だいたい75歳程をしますが、それからは事務所を若い人にまかせ会長職に着けば、少なからず報酬は入ってきます。
フリーランスのデメリット

フリーランスのデメリットは以下の事柄が挙げられます。
・営業力が必要になる
・生活リズムが崩れがち
・収入が不安定になりやすい
・事務仕事も全て自分でこなさなければならない
・社会保険料が全額自己負担となる
営業力が必要になる
会社員の場合は、仕事は会社が用意してくれていましたが、フリーランスになると自分で仕事をとってこなければなりません。
そのため、営業力が必要になります。
行政書士の実務の他、営業に関する勉強、コミュニケーション力を上げるために努力が必要となります。
営業が得意な人に関しては、デメリットにはならず、逆にメリットとなります。
生活リズムが崩れがち
働く時間や日を自分で設定することができます。
これはメリットでもありますが、裏を返せばいつでもいいという事になります。
そのためフリーランスは生活リズムが崩れがちです。
一度生活リズムが崩れると、これを正そうとするにはかなりの努力が必要となります。
収入が不安定になりやすい
会社勤めの場合、決まった額が決まった日に入金されます。
しかし、フリーランスの場合、決まった額、決まった日にちがないので収入が不安定になります。
ボーナスが振り込まれたのか?と思ってしまうぐらいの金額のときもあれば、数カ月収入0の時もあります。
収入が不安定の場合、ローンも組みにくく計算も難しくなります。
事務仕事も全て自分でこなさなければならない
会社員の場合、与えられていた仕事だけをこなしていればよかったが、フリーランスになると事務仕事から営業活動などすべての事を自分でこなさなければなりません。
事務仕事は、主に経理が中心となってきますが、煩雑な作業となります。
また、営業活動に関しても、慣れるまでは勉強の毎日となります。
その他にも、総務や人を雇用する場合は人事など、一人何役もこなさなければならなくなり、多才を求められます。
社会保険料が全額自己負担となる
フリーランスになると、社会保険料が全額自己負担となります。
フリーランスの場合、国民年金と国民健康保険に加入となりますが、厚生年金保険の受給額なみに将来年金を受けようと思えば、国民年金基金にも加入しなければなりません。
会社員時代は半額会社が負担していましたが、フリーランスのなると、全額自己負担となります。