行政書士は悲惨なのか?行政書士の現状について考察



行政書士は、1万件以上の書類を扱えることができ、街の法律家とも呼ばれ、華やかなイメージがある一方で、食えない、使えない資格ともいわれています。

これらはネットで書き込まれていることなのですが、行政書士の実態はどうなのでしょうか?ネットの書き込み通り悲惨な生活をおくっているのでしょうか?

ここでは、ほんとうに行政書士が悲惨なのかどうか、現役の行政書士が現状をみた感想としてて説明していきます。

行政書士は悲惨なのか?行政書士の現状は?

行政書士は悲惨なのか?行政書士の現状は?

世間では行政書士は9割は食えないと言われていますが、私の体感でもその通りだと感じています。

行政書士に限らずなのですが、士業の事務所は古参になればなるほど顧客を獲得しやすくなり有利となります。

これは、事務所を長く運営すればするほど実績を積んでいることが評価され、また、依頼者側も実績ある事務所にお願いをしたいというのが本音のところなので、有利になりやすいという傾向があるためです。

そのため、新規参入者が行政書士事務所を運営するには、そういったまわりは古参の事務所だらけという非常に過酷な現状を打破して勝ち残っていかなければなりません。

こういった過当競争の中で身をさらされるわけですから、競争に参加できない新人行政書士が悲惨な状況に追い込まれるのは言うまでもありません。

行政書士は現在5万人以上

行政書士は人気の資格であり、登録者数は5万人を超えています。

日本で開店されているコンビニが5万6千店程などで、そうあまり変わりがありません。

コンビニと同じ数ほどの事務所が日夜しのぎを削っています。

また、行政書士は士業の中ではどちらかというとニッチ業務となりますので、それほど需要があるとはいいにくい業種となります。

コンビニでもよく閉店するとこがありますが、行政書士はそれ以上に競争が激しいと想像していただければ、競争からはずれてしまった行政書士がどれほど悲惨なものか考えればわかるかと思います。

行政書士はニッチ産業

行政書士は法律系の中でもニッチ産業であるといっても過言ではありません。

行政書士業務は許認可が主な業務となりますが、そんなに風俗営業や建設業などの許可を欲している人は絶対数からしてあまりいません。

そのニッチ産業に5万人以上の人が、仕事欲しさに押し寄せているわけですから、過当競争が激しくなるのは言うまでもありません。

資格を取得さえすれば食えるは幻想

資格を取得さえすれば食えるは幻想

しかしながら、これは行政書士業界に限らずのことではあります。

競争社会という観点では、どの業界でも競争はしなければならないのが現状です。

そのため、行政書士の資格さえ取得すれば、将来安定という幻想をいだいて開業すると、悲惨な結果が待っているというわけです。

なぜそういった幻想を抱いてしまうかというと、新規で参入する行政書士は脱サラ組が大半をしめ、経営経験が一切なく、開業にたいしてどこか甘く考えている節があるからです。

他の業界ならすぐに廃業せざる負えないが・・・

このように9割の行政書士が食えておらず年収200万円以下の行政書士がほとんどです。

他の業界でしたら、すぐに廃業しなければならないところなのですが、行政書士は兼業を認められており、かつ、ランニングコストが安価であるという理由から、廃業率が低く、行政書士の登録者数は今でも右肩上がりとなっています。

そのため、競争が年々激化していっているため、後から行政書士登録をした者ほど、悲惨に目に合うというわけです。

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