行政書士事務所を開業するまでの流れ【準備するものを把握しよう】



行政書士の試験に合格し、行政書士登録をすれば、いよいよ行政書士事務所の開業です。

行政書士として活動するにあたり、行政書士事務所開業は必須となります。

ただ単に、行政書士試験に合格したからといって、行政書士と名乗り、行政書士の活動をすることはできません。

この記事では、行政書士事務所の開業について詳しく解説していきます。

解説は現役の行政書士がします。

行政書士事務所を開業するまでの流れ

以下、行政書士事務所開業するまでの流れとなります。

この流れを把握しながら、事務所の開業に向けて開業の準備を整えていく必要があります。

行政書士事務所を開業するまでの流れ
行政書士事務所を開業するまでの流れ

行政書士試験合格

行政書士事務所の開業の準備をする

事務所を借りる(賃貸)

事務所を改装する(持ち家)

事務所の名前を決める

事務所の回線を引く

事務所の設備をそろえる

行政書士会に登録申請書類を提出

単位会の事務所調査を受ける

登録完了通知が届く

事務所の看板、名刺を作成

税務署に開業届を提出

以上が、開業までの流れとなります。

それではそれぞれ詳しく見ていきましょう。

行政書士試験合格

おめでとうございます。

行政書士試験に合格し、行政書士になる権利を取得しました。

これから、行政書士になるための手続きが待っています。

行政書士事務所の開業の準備をする

行政書士を開業するためには、先ずは行政書士事務所を設置しなければなりません。

また、事務所運営費の当座の運転資金の確保も必要となります。

どこに事務所を設置するか、運転資金はどれぐらい必要で、いつまでに用意するのか等、計画を立ててみましょう。

事務所を借りる(賃貸)、事務所を改装する(持ち家)

事務所をどこに設置するか決まりましたら、早速物件を確保しましょう。

賃貸オフィスを借りる場合は、不動産賃貸の申し込みをし、自宅開業する場合は、オフィスの改装などを行いましょう。

行政書士登録の申請を行う場合、賃貸の場合は「賃貸契約書」、持ち家の場合は「登記簿謄本」が必要となります。

事務所の名前を決める

事務所の屋号を決めましょう。

多くの方は「ご自身の名前+行政書士事務所」のようにつけておられます。

また、少数ですがご自身の名前以外で「屋号+行政書士事務所」のようにつけておられる方もいます。

どちらでも、気に入った方を選択すればいいかと思います。

他、屋号の例として「行政書士〇〇法務事務所」や「〇〇国際行政書士事務所」なども、よく見られます。

注意する点として、所属予定の行政書士会に提出する登録申請書類が一番最初の申請書類作成となります。

自分の事務所のためとは言え、初めての申請書類作成となるので行政書士業務の予行演習と思って臨んでみましょう。

事務所の回線を引く

事務所に電話の及びネットの回線を引きましょう。

事務所の電話は基本的には固定電話が信用上良いです。

今なら光回線とセットで光電話に加入できます。

行政書士業務では、FAXも意外と使うので、その際はFAX番号も含め、2回線引いておくと便利です。

事務所の設備をそろえる

事務所の設備で最低限必要なのが、パソコン、プリンター複合機、書庫、金庫、客席等です。

これら設備を整え、事務所を営業できるようにしましょう。

行政書士会に登録申請書類を提出

行政書士会に登録申請書を提出しましょう。

登録申請書は初めて申請書を作成する方にとっては少々難しいかもしれません。

しかしながら、これから業務でもっと難しい申請書を作成しなければなりません。

最初の登竜門として、挑戦してみましょう。

行政書士になるには?先ずは行政書士会に登録をしよう!

2022年7月10日

単位会の事務所調査を受ける

登録申請書が受理されれば、次は単位会からの事務所調査を受けることとなります。

調査員は単位会の事務員が行います。

調査員が来所され、実際に業務ができる事務所であるかどうか、チェックリスト方式にて調査がなされます。

初めての事務所への訪問者とも言えます。

丁重にお迎えしましょう。

登録完了通知が届く

以上の工程を経て、見事登録が認められれば通知書が届きます。

この通知書をもって正式に行政書士を名乗れることができます。

事務所の看板、名刺を作成

行政書士を名乗れるようになったことで、ようやく看板や名刺を掲げられるようになります。

これらを作成、設置し、いよいよ行政書士事務所の開業です。

行政書士事務所の表札の設置と職印をつくる【開業の準備】

2022年7月10日

税務署に開業届を提出

これで、はれて個人事業主になります。

開業後は、忘れずに税務署に開業届を提出しましょう。

開業届後は、毎年事業年度後には確定申告書の提出が必須となります。

開業するまでに準備するもの

開業するまでに最低限準備するものは以下となります。

・オフィス(賃貸、持ち家)

・設備(パソコン、プリンター等)

・印鑑(職印)

・名刺

・看板

・行政書士登録で必要と書類

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