行政書士って何する人ですか?【現役行政書士が答える】



「行政書士って何する人ですか?」と、行政書士と名乗るとよく質問されます。

行政書士は、8士業のうちの一つで、主に行政手続きの専門家となります。

と、答えても、これだけでは何をする人かわからないかと思います。

この記事では、行政書士が何をする人なのか、現役の行政書士が詳しく解説していきます。

行政書士って何する人ですか?

行政書士は、主に行政手続きの専門家です。

行政手続きには様々なものがあり、その中でも代表的なものが、「建設業許可」「産業廃棄物許可」「風営営業許可」「飲食店営業許可」「在留資格取得」「旅館業営業許可」「旅行業許可」などがあります。

これらの業種を営業するには、行政からの許可が必要となります。

また、許可を取得する手続きの他に、変更があった場合の変更手続きや、許可の更新手続きが必要になり場合も多く、これらを専門的に取り扱っているのが行政書士となります。

行政書士の仕事は多岐にわたる

行政書士が取り扱えることができる書類は1万以上と言われ、行政書士の仕事は多岐にわたります。

上述した、行政手続きの他に、法人設立や遺言書の作成、会計業務などもあり、いわゆる書類作成のエキスパートとなります。

行政書士に似た職業に、司法書士がありますが、取り扱える書類がそれぞれ異なります。

司法書士が取り扱える書類の一例としては、法務局に提出する登記書類などが挙げられます。

これは司法書士の独占業務となっており、行政書士が取り扱うことができません。

また、逆もしかりであり、役所や警察署、出入国管理庁など行政に提出する書類に関しては、司法書士が取り扱うことができません。

職業により、担える手続きの住みわけが法律上きまっています。

行政書士は8士業のうちの一つ

国家資格の中に「士」がつく資格がありますが、その中でも代表的なものを8士業と呼びます。

行政書士はその8士業のうちの一つで、その他には「弁護士」「弁理士」「司法書士」「海事代理士」「土地家屋調査士」「税理士」「社会保険労務士」があります。

これら他の士業も、上述した司法書士と同じく、取り扱える手続きが行政書士とは異なります。

例えば、弁理士は「知的財産に関する専門家」、海事代理士は「海事手続きに関する専門家」、税理士は「税務に関する専門家」となります。

行政書士になるにはどうすれば良い?

行政書士になるには、一般的な方法として、行政書士試験を受験し合格することが挙げられます。

実際に多くの行政書士がこの方法で行政書士になっており、最も現実的な方法と言えます。

一例として、その他の方法として、公務員として、事務を担当した期間が通算20年を超えた(高等学校、大学卒業者は17年以上)場合は行政書士としての登録が可能となります。

まとめ

行政書士は何する人と言われれば、真っ先に思い浮かべてほしいのが、その名の通り行政手続きのスぺシャリストとなります。

行政に提出する書類のほとんどを取扱いすることができ、中にはかなり専門的な分野もあります。

一般人として生活するうえでは行政書士との接点はほとんどないのですが、起業すると何かと関わりあうことが多くなる職業といえます。

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