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ビットコインから分裂したビットコインキャッシュ(BCH)とは
ビットコインキャッシュ(BCH)はビットコインから ハードフォークによって派生した仮想通貨 です。
もともとビットコインは有名になりすぎたために、取引量が増大し、スピードの低下やスケーラビリティの問題(送金詰まりや遅延)が問題となっていました。
そんな問題を解決するために、一部のビットコインマイナーの手によって生み出されました。また、ビットコインから派生したとあってほぼ同質の性質をもちます。
ビットコインと異なる点は
・ブロックサイズがビットコインの8倍である
・スケーラビリティの問題(送金詰まりや遅延)が改善されている
・セキュリティーが向上している
ハードフォークとは
ハードフォークとは旧来のブロックチェーンに新しいルールを加え、新しくブロックチェーンを作るアップデートです。結果的に2種類のブロックチェーンができます。
ハードフォークはその都度話題にあがり、価格にも影響を及ぼしてきます。
ブロックサイズとは
ビットコインでは、ネットワーク上で行われた送金記録などの取引の記録は全て「ブロック」と呼ばれるスペースに保存されます。
「ブロックサイズ」とは、このブロックが詰め込める取引データの 「最大容量」の事 を言います。
ブロックチェーンでは、ブロックサイズは最大「1MB」と決まっており、この1つのブロックには多くても約4,000件ほどの取引しか記録することしかできないという 上限があります 。
また、このブロックの追加が10分枚といたら1時間で約24,000件ほどの取引を記録できることになります。
ビットコインキャッシュの」「ブロックサイズ」は、このビットコイン「1MB」の8倍の「8MB」が最大容量となります。
ビットコインキャッシュの価格高騰
2017年8月頃、そんなプロジェクトから生み出されたビットコインキャッシュだったが、現実は思い通りにはいかず
ビットコインキャッシュ(BCH)はビットコイン(BTC)よりも「速度の遅い」通貨として低調な滑り出しとなった。
その原因として、次の事が上げられます。
ビットコインキャッシュ低迷の原因
・知名度により思惑通りのマイナー(採掘者)が集まらなかったため、
・さらに加えてマイナー報酬がBTCより低かったため
こうしてビットコインは当初は低迷を続けたのだが、2017年10月頃から価格の高騰が始まりました。
ハードフォークから誕生し低迷していた時期の価格は2万円前後、この2017年から10月からのこうとうで一時50万円を突破しました
現在は12万円ほどで推移していますが、 それでも6倍ほどですからね 。
その要因として、
ビットコイン急騰の原因
・アメリカの最大手取引所でもあるCoinbase(コインベース)がビットコインキャッシュと取扱い
・Bitcoin.comの最高技術責任者でもあるエミル・オルデンバーグ氏が所有しているビットコインを全て売却してビットコインキャッシュに乗り換えたと発表
・マイニングの収益性がビットコインをビットコインキャッシュが上回ったため、マイナーがビットコインキャッシュに移動した
・ビットコイン決済ができる米BitPay(ビットペイ)がビットコインキャッシュでの決済を取り入れた
など、複数の考えられます。
つまり、今までビットコイン押しだった人達がビットコインキャッシュに移っていたのですね。
ビットコインキャッシュとViaBTC
ビットコインキャッシュは中国最大手のマイニングプール 「ViaBTC」の主導 で作成されました。
また世界最大級の採掘ファームを所有しているジハンウー氏が運営するBitmain社はViaBTCに出資しています。
It is known that GPU is very unstable and they need significant attention to maintain. So industrial miners will have advantage. ASIC rig is stable and home miners do not have to use working hours to monitor the rig and it is more fair when they compete with industrial miners.
— Jihan Wu (@JihanWu) 2018年4月21日
またビットコインキャッシュの誕生は中国マイナーのビットコイン主権争いが大きく関係しているといわれています。