イーサリアム(Ethereum/ETH)とは仮想通貨の一つで、ビットコインに次いで時価総額ランキング第2位に位置する人気の高い仮想通貨です。
目次
次世代のプラットフォーム「イーサリアム(Ethereum/ETH)」
イーサリアムは2013年にロシア人の青年、 ヴィタリック・ブテリンという人物によって設計 が始められ、2015年には日本と取引所で取り扱われるようになりました。
ヴィタリック・ブテリン氏は現在もイーサリアムの開発チームの中心に関わっています。
その他、仮想通貨オミセゴー(Omisego/OMG)のプロジェクトアドバイザーとしても活動しています。
ビットコインが送金や決算のを目的に作られた通貨に対し、イーサリアムは 「スマートコントラスト」 という技術が備えられています。
Though advertising has serious issues, as @MihaiAlisie points out, I think it’s also important to remember the good that advertising has done for us. pic.twitter.com/ArIk2b0cWk
— Vitalik “Not giving away ETH” Buterin (@VitalikButerin) 2018年5月3日
プラットフォームとは
プラットフォームとはソフトウェアやアプリなどが動作する「基盤の環境」になると言う事です。
例えば、「woord」や「excel」といったソフトは「windows」という基盤で動作しています。
ハードウェアで言うならば、ゲームの「マリオカート」は「ニンテンドースイッチ」を基盤として動作しています。
そして イーサリアムのプラットフォームに存在するのが、仮想通貨イーサ(ETH) と言う事です。
そして、イーサリアムはビットコインのような貨幣というよりも「分散型アプリーケーション(DApps)」のプラットフォームとして存在に意義があります。
中央型アプリケーションとは
Facebookやyoutubeなど運営元がいて、その運営が作ったプラットフォームの上で写真や動画をアップロードしたり、見たりしています。
分散型アプリケーションとは
その逆で、 分散型アプリケーションとは中央管理者を設置せず、ユーザーとユーザー、つまり個人と個人が相互に管理しあうアプリやサービスとなります 。
イーサリアム(Ethereum/ETH)の特徴
イーサリアムとは
イーサリアムとはビットコインと同じくブロックチェーン技術で作られた仮想通貨(暗号通貨)になります。
ただし、ビットコインと異なる点もいくつかあります。
先ず発行上限は2100万のビットコインに対して、 イーサリアムの発効上限はありません 。
ただし、 2018年4月にヴィタリック・ブリテン氏は1億2000万の上限の発行枚数を提案していますので、今後は発行上限ができる流れ だと思います。
また、ブロック生成時間はビットコインのより改善されている為、送金時間はイーサリアムの方が短く、送金手数料も安価となっています。
スマートコントラクトとは
スマートコントラクトとは、「あらかじめルールを決めておき、そのルールに従って第3者を介せず自動的に契約をさせるプログラム」である。
身近なもので例えるならば、自動販売機ですね。
①ジュースの自動販売機にお金を入れる
↓
②飲みたいジュースのボタンを押す
↓
③自動販売機からジュースが出てくる
これは自動販売機を一つの例にとりましたが、その他に 不動産売買やDAppsゲーム、レンタカーサービスなど、多岐にわたっての契約を可能 にしています。
もちろんブロックチェーン技術を応用し作られているため、データ改竄が実質上不可能であり、契約の透明性も保たれています。
ブロックチェーン技術で契約を自動化にすることで大幅な人件費削減が可能になっており、さらには契約する上で詐欺にも合いにくくなっています。
GAS(ガス)とは
イーサリアムのガスとは、 燃料費の事 。
ガソリンのようなものでスマートコントラスト(プログラム)を実行する際やトランザクションを実行する際に
プログラムの中の作業量をカウントするための単位として使用されます。
実際の燃料費はイーサリアムから差し引かれます。
例えばどこかにイーサリアムを送金したとし、それをキャンセルしたとします。
もしその送金した時に手数料が発生していたのならば、キャンセルと同時に手数料は返金されますが、
ガス代は燃料代なので、一度使った燃料は返ってきません。
イーサリアム(Ethereum/ETH)の将来性
アップデート”Serenity(セレ二ティ)”とは
イーサリアムはいままで3段階のアップデートを行ってきました。
このアップデートを行うことにより、イーサリアムは段階を経てパワーアップしてきました。
発表されているアップデートは全部で
- Frontier(フロンティア)
- Homestead(ホームステッド)
- Metropolis(メトロポリス)
- Serenity(セレ二ティ)
の4つで、2018年現在「3.メトロポリス」まで終了しています。
4.セレニティではプルーフオブワーク(PoW)から、プルーフオブステーク(PoS)に移行することが変更点とあげられています。
プルーフオブワーク(PoW)は電力の浪費が凄いので、より省エネにして速度を上げ、スケーラビリティ問題を解決させようとしているみたいです。
アップデートはいつ?
イーサリアムの”Serenity(セレ二ティ)”へのアップデートの時期は、公式からはまだ明言されていませんが、おおよそ2018年4月〜10月あたりだと言われています。
もうそろそろですね。
これはあくまでも噂なのですが、アップデートとなると、今年はイーサリアムにとって重要な年となりそうです。
私はセレニティ移行での価格への影響はかなりポジティブだと考えています。
スケーラビリティ問題が解決されれば、決済スピードはより速くなりますし、イーサリアムに対しての注目度も今よりあがります。
イーサリアムのマイニング(採掘)
イーサリアムにも取引記録をチェーン上に記録するマイニング(採掘)という作業があります。このマイニングの作業により、すべての取引記録をチェーンに記録しています。
この作業は、世界中からコンピューターリソースを借り、余力のあるコンピューターの計算能力を借りる事によって、膨大な計算を行うことで、全員で共有する1つの取引台帳を作成してます。
このマイニングの 報酬としてイーサリアムが貰えます 。
つまり、取引所で売買し利益を上げる方法以外にこのマイニングにより報酬としてイーサリアムを貰うという方法もあるのです。
このマイニングをしている人たちを「マイナー(採掘者)」と呼びます。
このマイナーが不眠不休でマイニングを行っていてくれるおかげで、イーサリアムの安全性は保たれていると言うことになります。