行政書士を本業で開業するか副業で開業するか?



行政書士で収入を得るといっても、完全に独立して収入を得る方法と、サラリーマン若しくは他の業種をしながら副次的に収入を得る方法があります。

このどちらかを選択するかによって、開業に対するスタンスが大きく変わります。

行政書士を本業にするのであれば、行政書士で稼いだ収入で生計をたてていかなければなりません。

これに対して、行政書士はあくまでも副業で副次的に収入があれば良いとするなば、本業の隙間時間で稼げるような戦略を立てなければなりません。

この記事では、行政書士を本業で開業するか副業で開業するかについて詳しく見ていきます。

行政書士を本業で開業するか副業で開業するか?

行政書士を本業で開業するか副業で開業するか

行政書士を開業する場合、本業で開業するか?副業で開業するか?どちらの方がいいのでしょうか?

また、両方のいいとこどりでもあるハイブリッド起業について、以下の項目で解説していきます。

・本業として行政書士で開業する(専業行書士)

・副業として行政書士を開業する(副業行政書士)

・ハイブリット開業

本業として行政書士で開業する(専業行政書士)

本業で開業で起業する場合、今ある仕事を辞め、退路を断って行政書士1本で生計を立てていく必要があります。

専業行政書士として生計を立てるには、開業からすぐ顧客をとって売り上げを作っていかなければなりません。

しかしながら、開業まもなくすぐに売り上げがたつとも限りません。

そのため必ず必要になるのが、少なくとも半年分の生活費とマーケティングのノウハウとなります。

なぜ、マーケティングのノウハウが必要になるのかというと、仕事を獲得するためには自分を売り込まなければならないからです。

行政書士は現在では5万人足らずの登録者がおり、供給過多産業となります。

数ある行政書士から自分を選んでもらうためには、自分を売り込むマーケティングのノウハウが必須となるのです。

マーケティングに関しては様々な書籍が販売されていたり、セミナーも頻繁に開催されています。

もし、まだどこか努めていて退職前であれば、これらを受講し、先ずはマーケティングの勉強から始めることをお勧めします。

これらのノウハウを先に身に着けておけば、行政書士開業と共に、すぐに売り上げをつくっていくことも可能となります。

開業間もなく廃業する人は準備不足!?

開業間もなく1年内に廃業する人は、少なからず存在します。

なぜ、すぐに廃業することになるかというと、スタートアップに向けての準備不足が原因だと考えられます。

開業する前は、最低限のマーケティング知識、生活防衛費は必ず蓄えておきましょう。

副業として行政書士を開業する(副業行政書士)

意外と多い副業行政書士

実際に行政書士登録をしてみればわかると思いますが、何か本業を持ちながら副業として行政書士をしている人は数多くいます。

その中でも、本業をしながら徐々に力を蓄え(顧客開拓、実務経験)、行政書士として専業で独立することを目標とした人も多数います。

いきなり、今ある本業を辞め、行政書士1本に絞るのではなく、リスク分散をしながらサブからメインへと切り替えていく方法がこの副業行政書士という存在です。

リスクをかけていきなり退路を切って開業するよりも、徐々に行政書士を始めたい場合は、この副業行政書士がお勧めの方法となります。

副業行政書士のメリットとデメリット

メリットとデメリット
始めから行政書士を本業とするスタンスの場合、デメリットとしては短期間の内に実務やマーケティングなどあれもこれもこなさなければならないということが挙げられます。

何の経験もなく退路を断って始めるわけですから、かなり熱量が必要になります。

しかし、頑張った分は頑張っただけ自分にかえってくるのがスタートアップの良い所です。

メリットとしては、その熱量をかけた分だけ自身に還元されるで、利益の享受が早いことが挙げられます。

また、それとは逆に副業として始めた場合は、利益の享受は遅くなります。

遅くなる分、いつになったら行政書士として専業で飯が食べれるようになるのかなど、悩みの種も増えます。

こういったメリット、デメリットを含めどういった計画をもって開業するのか、よく考えてみましょう。

完全副業行政書士

上述した副業行政書士は、いつか行政書士を専業にしようとする方法ですが、最初から行政書士はあくまでも副業で良いとする方法が、完全副業行政書士です。

完全副業行政書士で開業する場合、いわば副次的な収入で良いわけですから、あくまでも本業の隙間時間で運営しなければなりません。

以下の記事は、サラリーマンをしながら行政書士ができるのか?週末行政書士で副収入月10万円は可能か?という記事です。

この完全副業行政書士の趣旨に合った記事となりますので、この記事と一緒にご覧ください。

サラリーマンを続けながら副業で行政書士をすることは可能?

2022年7月18日

行政書士で副収入月10万円は可能か?週末行政書士とは? 

2022年8月27日

ハイブリット開業

私の場合は、本業があったために、スタートアップからそこまで行政書士に熱量を使うことができなかったということもあり、副業行政書士から始めました。

これは私の持論なのですが、士業というのは飯が食えるようになるのには人によって遅い早いはあれども、長らくやっていれば飯は食えるようになるものです。

特別な事をしなくてでもです。

行政書士の交流会で、「私は飯が食えるようになったのに10年以上かかった」とうちあけ話をする人も多数存在しており、逆に考えれば10年以上事務所続けていたからこそ、飯が食えるようになったとも言えます。

行政書士事務所は、続ける事に価値があるのです。

私は今でもその仕事を続けていますが、行政書士の仕事も徐々に忙しくなってきたので、どちらも同じぐらいの熱量を分散して行っています。

いわゆる本業にも副業にも区分されない「ハイブリット開業」です。

ひと昔前では、本業1本に力を注ぎこまなければならない風潮がありましたが、現在では多種の仕事を並行しながらやっていくことが主流となってきているのです。

ハイブリット開業とは、つまり、数あるうちの収入減の一つにするという開業方法なのです。

行政書士試験に合格したら、とりあえず開業

上述したように、様々な開業方法があり、無理をしないでできる開業方法もあります。

行政書士試験に合格したら、どういう形であれ、とりあえず開業をしてみましょう。

開業するのにも資金がかかるじゃないか?と思われる場合もありますが、行政書士は、他事業よりも開業資金が少なくすむ業種でもあります。

また、かなりお得に格安開業する方法もあります。

詳しくは、こちらをご覧ください。

行政書士事務所の開業費用はいくら?【格安開業でスタート】

2022年7月10日

行政書士試験を合格しただけで開業しないで、「いつかしよういつかしよう」とずるずるしていると、資格も宝の持ち腐れになります。

また、開業しなければ見えてこない景色もあります。

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