モネロ(Monero/XMR)とは高い匿名性を誇る仮想通貨(暗号通貨)アルトコインの一種です。
モネロ(Monero)の最大の特徴は何といっても、 匿名性に特化したアルゴリズム「CryptoNight」を採用 しているところです。
これは、ビットコインのアルゴリズムとは全く異なり、バイトコイン(Bytecoin)というコインのソースコードが元になっています。
- 通貨名・・・モネロ(Monero)
- 通貨略号・・・XMR
- 公開日・・・14年4月
- 発行枚数・・・1,840万XMR
- 発行上限枚数・・・なし
- 公式サイト・・・https://getmonero.org/
目次
モネロ(Monero/XMR)の特徴
モネロ(Monero)の特徴は大きく分けて3つあります。
- 匿名性が高い
- 送金速度が速い
- マイニング(採掘)が簡単
匿名性が高い
冒頭でもお話しましたようにモネロ(Monero)はCryptoNightを採用しており、匿名性に関しまして他の通貨とは一線を画しています。
ビットコインは送金するときに誰が署名したのか追跡することができるようになっていますが、
モネロの場合はリング署名の技術によって、追跡することが難しくなっています。
つまり、通貨を利用してもプライバシーが守られるというメリットがあります。
送金速度が速い
モネロの取引処理速度は 約2分 となります。これに対してビットコインは約10分なので、ビットコインの5倍もの速さを誇っています。
また、ブロックサイズの制限がないためスケーラビリティの問題も起こりにくくなっているのが特徴です。
マイニング(採掘)が簡単
ビットコインのマイニング(採掘)をみてわかるように、一般的にマイニングしようとすれば、高性能のPCが必要になります。
中でもビットコインのマイニングにはASICと呼ばれる高額な半導体回路が必要になります。
しかしモネロ(Monero)に関しては、家庭用のPCでも十分マイニング可能で、特に高額のPCを用意しなくてもマイニングが可能です。
モネロ(Monero)の将来性
モネロ(Monero)のメリットは、その匿名性の高さですが、これがそのままデメリットになる場合もあります。
例えば、この匿名性とセキュリティの高さから非合法的な使われ方がされている場合があるという事です。
この闇市場は AlphaBay と呼ばれ、非合法の薬物や銃器などの様々な品を匿名で違法売買できるとされています。
薬物や銃器などの様々な品を匿名で違法売買できる「Alphabay」は、いくつか存在している競合のサービスを押しのけ、あの「Silk Road」に取って代わるダークウェブ最大のマーケットプレイスへと・・・・
最大のダークウェブ闇市場「Alphabay」運営者がタイで逮捕され自殺 https://t.co/1i6GiS2h9z
— 一人でもマーケット速報 (@hitorimarket) 2018年5月31日
闇市場やマネーロンダリングで使用されている場合もあり、国や機関からの印象はあまり良くないため、将来制限をかけようとする動きもあります。
また、 北朝鮮の資金源に使われているとの噂 もあり、
仮想通貨モネロ、北朝鮮の大学に流入か=米セキュリティ会社 https://t.co/sM56HFm1KE
— 一人でもマーケット速報 (@hitorimarket) 2018年5月31日
米セキュリティ会社は、モネロ(Monero)を採掘した通貨を北朝鮮の大学のサーバーに送る仕組みのソフトウエアを発見したと明らかにしています。(ロイターより)
これらの事から、モネロ(Monero)は 仮想通貨のヒール(悪役)のような存在に位置づけされている印象 をもちます。