ダウ理論がテクニカル分析の基礎理論だとすると、テクニカル分析の解析ツールとして「トレンドライン」があります。
ダウ理論のシグナル転換を見極めるためにはこのトレンドラインが必要不可欠 になります。そしてこのトレンドラインを基にトレードすることを「ライントレード」と呼び、全てのテクニカル分析の基本ともなりますので、しっかり学習しましょう。
目次
トレンドラインとは
トレンド相場には上昇トレンドと下降トレンドの2つあり、その為トレンドラインも上昇トレンドラインと下降トレンドラインの種類があります。
トレンドラインの基本的な引き方は、上昇・下降トレンドラインともに、ラインの角度がだいたい30~60度ぐらいを目安に、ローソク足の目立った安値、 高値を2つ以上を結び ます。
上昇トレンドラインの引き方
ローソク足の目立った安値に線を引きます。

下降トレンドラインの引き方
ローソク足の目立った高値に線を引きます。

トレンドラインの役割
トレンドラインは現在のトレンドを正確に把握できるようになる機能と支持線、抵抗線として機能します。
- 現在が上昇トレンドなのか下降トレンドなんか把握する
- 支持線:これ以上は下がらないよう下値を支持するように働くライン
- 抵抗線:支持線とは逆に株価がこれ以上上がらないように抵抗するラインの事
トレンドラインに逆らってトレードすることは市場の流れに反してトレードすることになりますので利益を得ることは非常に困難になります。
利益を得るためにはまずトレンドラインを引いて流れにのったトレードを心がけましょう。
トレンドラインの使い方
では、トレンドラインを引いた後の使い方について説明します。
トレンドラインと使い方は大きく分けて2種類あります。
- トレンドラインが抜けるまではガチホ
- エントリー(買い、売り)するタイミングを計る
トレンドラインが抜けるまではガチホ
例えば、上昇トレンドに乗りエントリーしていたとします。あなたならどこで利確したいですか?
もちろん利潤が最大限にのっているところですよね。
トレンドラインというものは抜けるまでは、そのトレンドの方向への圧力が強くなります。
なので、利潤が最大になるトレンドの圧力が弱まるところまでガチホします。同時にここが利確ポイントでもあります。
エントリー(買い、売り)するタイミングを計る
トレンドラインが抜けたらエントリーのポイントとなります。
「押し目買い」や「戻り売り」をする場合に、短期でのトレンドラインを引いてそれをブレイクしきたら、長期足の流れに乗るイメージです。

また、ここでの注意点は暫定でトレンドラインを抜けた時にエントリーするのではなく、 しっかりトレンドラインで反発したのを見計らってエントリー します。
その理由としては「騙し」対策です。「騙し」の場合は再度価格を戻し、そのままズルズル反発しないまま値を下げる(値を上げる)ます。
「騙し」は頻繁にあるので、注意が必要です。