大阪府泉大津市で街の電気屋さんとして営業しているユタカ電機株式会社取締役の河野秀憲氏にインタビューしました。
目次
ユタカ電機株式会社のプロフィール
【資本金】300万円
【従業員】5名
【年商】3.5億円
【営業内容】家電販売、電気工事
【本社所在地】大阪府泉大津市森町1-13-14
驚異の手法で全国上位の営業成績!
早速ですが、ユタカ電機に入社する前は何をされていたのですか?
大学卒業後、いわゆる建材を販売する大手企業に就職し営業職をしていました。
大学卒業後なので、もちろん営業職は初めてで最初はなかなか大変でした。
しかし、あることをきっかけに商材がポロポロ売れるようになりはじめ、25、6歳で全国上位の営業成績を収めることができるようになったんですね。
そのきっかけって何ですか?
とある会社に、サッシなどの建材をサンプルとして置かせていただけれるようになったんです。
そしたら、そのサッシがポロポロ売れるようになって
それをきっかけに大きな商談がまとまるようになったんです。
現在では当たり前のようにサンプルが置いてあるケースも少なくないですが、当時はどうだったのですか?
サッシのサンプルを置いている販売店は少なかったですね。
サンプルを置かせていただいたのも、何かきっかけがあればと思って、思い付きで。
商談をまとめる力といい、発想力といい腕利きの営業マンだったのが目に浮かびます。
ありがとうございます。
でも、当時は若かったこともありますが、よく出来ない人をバカにしていましたね。
そのため、人間関係が上手くいかず、退社することになったんです。
まあ、私も人のことは言えませんが・・・
その後ユタカ電機に入社しました。
ユタカ電機は家業で、入社というか出戻ると言った方がいいんでしょうか?
はい、今年で53年目を迎えます。
今もそうですよ。
自ら進んで営業に出ています。
そしたら河野さんが入社することによって、ユタカ電機の売上も上がったんじゃないですか?
そうですね。でも一長一短ではないですよ。
私はいつも「知恵と勇気と根性」を心に掲げ、営業には尽力しています。
知恵とは、商品をどうやって売ろうかと考える知恵
勇気は、事業で失敗した時に撤退をかける勇気
根性は、上手くいった時にそれを継続する根性
ですね。
地域で1番愛されるお店を目指して!!
地域密着型の街の電気屋さんです。
とにかく地域で1番愛されるお店を目指しています。
量販店の影響で、廃業に追い込まれるお店はたくさんあります。
でも、年配の方には特にそうですが、地元に根付いている商店って必ず必要なんですよね。
お客様としっかりしたコミュニケーションをとって、日頃からご愛顧されるようなお店が・・・
何かあったときは、すぐに飛んできてくれるので。
そうなんですよ。
お客様に「ありがとう」って言っていただけるのが嬉しくて。
なので、特に日頃からご愛顧いただいているお客様には特に注意を払って、コミュニケーションをとるようにしています。
何が必要なのか、何をしてほしいのかなど、そういった会話から様々な意見をひろっていくんですね。
当社でも、インターネットを通じて電化製品は販売しています。
でも、インターネット事業については、全て他の事業部に任せていて。
私はこういった昔ながらの地域密着型の営業方法が好きなんです。
この方法で、誰よりも売り上げの数字を作ってきたという自負もありますし。
自分へのプレッシャーが大事!
私が、ユタカ電機に入社後、大きく売り上げを伸ばせた機会は2回ありました。
一回目が、イチローブームでわいていた時にBSテレビとBSアンテナが
二回目が、は関西電力はぴeスマイル店導入の時ですね。
とにかく、バカ売れで売り上げは飛躍的にのびました。
関西電力はぴeスマイル店に関しては、電化の施工をしたあと10年後の買い替えで、ずいぶんリピーターでも稼がせてもらいました。
昔は、他の数多くのメーカーとも取引を行っていたのですが・・・
あと、安売り目玉商材として宣伝しやすい商材を持つメーカーもあったんのですが、安いだけで性能が悪くて。
結局後からクレームが殺到したんです。
それで、信用できるメーカー2社に絞ったというわけです。
店頭での物販の売り上げは、全売りあげの2割程度です。
あとは、ネットでの通販と電気工事での売り上げとなります。
特に、店頭ではネット販売では弱い商品がよく売れます。
詳しく教えてください。
ネット通販で弱い商品というのは、送料がかかる大きな家電や、取付工事が必要になるエアコンとかです。
こういった電化製品は、店頭販売が主流となります。
何気に考えると、自分の行動もそうです。
たしかにエアコンなどは店頭で買います。
また、それなりの在庫も必要になってきます。
そのため、弊社では現金で一括して大ロットを仕入れて、仕入れ価格を抑えることにしています。
不良在庫の心配とかはないのですか?
これは一種の自分へのノルマだと思っています。
自分へのプレッシャーとも言いますか。
結局、不良在庫を出さないためには、どうやって売りさばくのかを考えるようになるんですね。
まさにそれです。
ありがとうございました。