行政書士が行う業務に補助金支援というものがあります。
補助金の種類は多岐にわたりますが、その中でも特にメジャーな補助金が「ものづくり補助金」となります。
では、ものづくり補助金支援とはいったいどんな業務なのでしょうか?
ここでは、ものづくり補助金支援について解説していきます。
ものづくり補助金って何?
例えば、革新的な新製品を製造するために導入する製造機械などの購入する場合に、補助されます。
ものづくり補助金には、様々なコースがあり、それぞれ募集要件や補助率が異なります。
代表的なのが次の4コースとなります。
・通常枠
・デジタル枠
・グリーン枠
・グローバル市場開拓枠
通常枠
概要:革新的な製品・サービス開発又は生産プロセス・サービス提供方法の改善に必要な設備・システム投資等を支援
補助上限額:1250万円(下限は100万円)
補助率:補助対象経費の2分の1(小規模事業者は3分の2)
デジタル枠
概要:DX(デジタルトランスフォーメーション)に資する革新的な製品・サービス開発又はデジタル技術を活用した生産プロセス・サービス提供方法の改善による生産性向上に必要な設備・システム投資等を支援
補助上限額:1250万円(下限は100万円)
補助率:補助対象経費の2分の1(小規模事業者は3分の2)
グリーン枠
概要:温室効果ガスの排出削減に資する取組に応じ、温室効果ガスの排出削減に資する革新的な製品・サービス開発又は炭素生産性向上を伴う生産プロセス・サービス提供方法の改善による生産性向上に必要な設備・システム投資等を支援
補助上限額:4000万円
補助率:補助対象経費の2分の1
グローバル市場開拓枠
概要:海外事業の拡大・強化等を目的とした「製品・サービス開発」又は「生産プロセス・サービス提供方法の改善」に必要な設備・システム投資等を支援(①海外直接投資類型、②海外市場開拓(JAPAN ブランド)類型、③インバウンド市場開拓類型、④海外事業者との共同事業類型のいずれかに合致するもの)
補助上限額:3000万円
補助率:補助対象経費の2分の1
行政書士が依頼を受託するには
この、ものづくり補助金支援業務は採択率を上げれば依頼の数も増えていきます。
そのため、採択率が高い申請書づくりが最も重要となります。
採択率を上げるには、一も二にも事業計画書作りとなります。
良質な事業計画書を作成するには、一長一短では難しく、相当の熟練度が必要となります。
そのため、日頃から文章力等を上げる努力が必要となります。
ものづくり補助金支援はライバルが多い
役所に提出する許認可等は、行政書士の独占専門となっておりますので、ライバルは行政書士のみとなります。
しかしながらものづくり補助金の支援は、特に行政書士の独占業務というわけではないので、ライバルも多く存在します。
ライバルで代表的な支援機関は、中小企業診断士やコンサルティング会社となります。
しかいながらライバルは多いですが、高額報酬を要求する競合他社も多く、価格競争の対象とはなっていないため、他行政書士業務よりかは、報酬相談ができやすくなっているのが特徴です。
ものづくり補助金支援の報酬額
ものづくり補助金支援の報酬額は、定額ではなくパーセンテージで決定する場合が多く、補助額の5%~15%となっております。
例えば補助額が3000万円だった場合、報酬がそれの5%なら、150万円となりますし、10%なら300万円となります。
また、補助額が最低額の100万円だった場合は、報酬がそれの10%だった場合10万円となります。
また、パーセンテージにおきましては依頼者と都度相談となります。
このように、案件によっては、高額報酬になる場合もあり、大変やりがいのある分野といえます。
ものづくり補助金支援のまとめ
この記事ではものづくり補助金支援について解説してきました。
補助金申請の分野は、「ものづくり補助金」以外にも多様な補助金があります。
一つ一つ研究して、自身のレパートリーにいれると、営業がしやすくなるため大変お勧めです。