行政書士事務所を開業したら、いよいよ顧客を獲得して仕事を行っていきます。
行政書士の仕事は、行政書士登録をしたからといって、天からふってくるものではなく、自分で獲得していかなければなりません。
そのため、様々な営業先にアプローチをかけていかなければなりません。
それでは、新人行政書士はどこにアプローチをかけたらいいのでしょうか?
この記事では、新人行政書士の営業先について解説していきます。
解説は現役の行政書士がします。
新人行政書士の営業先はどこ?
行政書士事務所を開業すれば、先ず自身の事務所を選んでもらえるように相手先に名前を憶えてもらわないといけません。
そのためには、先ずは名前を憶えてもらう営業に徹します。
とにかく名刺をまいてまいてまきまくります。
またそれと同時に、ネットを使った営業も進めていき、アナログとデジタル両方を使った営業を進めていきましょう。
新人行政書士の営業先及びネットを使った営業として概ね以下の所が考えられます。
・先輩の同業者事務所
・他士業事務所
・異業種交流会
・ブログ
・Youtube
・FAX・DM営業
・チラシを投函する
営業先1.先輩の同業者事務所
行政書士登録すると、行政書士会や支部会からセミナーや交流会のお誘いを必ず受けます。
先ずは、身近な行政書士の集まりに参加して、先輩の行政書士に親しくなりましょう。
そのためには、積極的に交流会の参加して、先輩の行政書士の事務所に挨拶しにいったり、ご飯にいったりして日ごろから仲良くしておくことが重要です。
先輩の行政書士と親しくしていると、中には自身がしない仕事などをまわしてくれることがあります。
また、営業方法としては、仕事をくれくれとばかりいっていると煙たがれるので、遠回しに「何かあればお手伝いさせてください」と伝えておくぐらいにとどめておきましょう。
先輩の行政書士は新人にノウハウの指南や仕事の紹介等お世話をする必要は基本的にはありません。
すべて善意のもととなっているので、くれぐれも失礼のないようにしましょう。
営業先2.他士業の事務所
行政書士の資格以外にも8士業と呼ばれる、法律系や会計系の資格があります。
これらの士業の事務所は行政書士の業務と関連性がある場合が多く、行政業務が発生すれば仕事を紹介してくれます。
特に、税理士事務所や司法書士事務所等は特に関連性が高く、優先すべき営業先となります。
ネット検索をすれば、近隣の事務所が出てきますので、それぞれピックアップして電話したり、手紙をいれたり、訪問したりして営業していきます。
ゆくゆくは、こちらからも他士業の業務をお願いしないといけなくなるので、相互にいい関係を結べるように努めていくことが重要となります。
8士業とよばれる士業か以下となりますので、参考にしてください。
・税理士
・司法書士
・行政書士
・土地家屋調査士
・弁護士
・弁理士
・社会保険労務士
・海事代理士
営業先3.異業種交流会
経営者同士をビジネス目的でマッチするために民間の企業が異業種交流会というものを開催しています。
この異業種交流会は、基本的には経営者が参加しており、人脈を広げるには良い機会となっています。
数多くの経営者と仲良くしていくのは行政書士にとっては重要なこと、数が多ければ多いほど仕事の受注につながります。
そのため、こういった交流会の他、ゴルフのコンペに参加して、人脈を広げるのもおすすめとなっています。
ゴルフは基本的には、ビジネス目的でやっている経営者が多く、自身の仕事につながる機会は多くあります。
ゴルフをやったことがない人は、先ずはゴルフのレッスンを受けて初めてみましょう。
営業先4.ブログ
ネットを使い、自分をアピールするために開設するブログは、営業手段として有効と言えます。
昨今では、スマホが普及しておりますので、行政書士事務所を探すのも容易となっています。
そのため、ブログで事務所の紹介をしておくのは重要です。
ブログをみて問い合わせしてくださるお客さんは、異業種交流会など日ごろから参加していない方が多く、別の機会からアプローチとなります。
営業先5.Youtube
上述したように、ブログにようる事務所の紹介するのは重要であるが、プラスアルファでYoutubeによる動画紹介をすると、さらに親密感がわくため、それだけお客さんからの問い合わせも多くなります。
新規の見込み客は、依頼するであろう事務所がどんな事務所かわからないため、緊張している場合が多いです。
あらかじめ動画において、どんな事務所でどんな人なのか知らせておけば、その緊張を和らげることもできます。
また、近年ではネット検索の他、Youtube検索やSNS検索も多くなってきており、Youtubeで動画をアップしていれば検索の窓口が広くなることとなります。
その分、人も目にふれる機会も多くなり、有利となります。
そのためにも、ブログ+動画で事務所の宣伝に努めましょう。
営業先6.FAX・DM営業
FAX・DMは上記のブログ、動画からしたら営業方法としては古いかもしれません。
しかしながら、ネットを使えない高齢者の経営者は一定数以上存在します。
こうした方々にアプローチするためには、昔ながら方法で営業する方が有効となるのです。
うそでしょう?と思うかもしれませんが、意外とこういったアナログ的なやり方の方が有効であったりします。
営業方法の具体的なやり方として、例えば建設業許可業者の場合、国土交通省が業者の住所や電話番号を全国レベルで公開しています。
その情報をもとに、DMを送ったりします。
また、都道府県の窓口に行けば、建設業許可の申請書を閲覧することができます。
そこには、許可業者の住所、電話番号の他、FAX番号についても知ることができます。
営業先7.チラシを投函する
事務所の紹介や業務内容について説明しているチラシを製作し、近隣地域のポストに投函していきます。
おもに、個人向けの営業方法となるため、許認可などの企業向けの行う内容よりも、相続や遺産分割協議書、遺言書作成など権利義務に関する業務に狙いを定めた方が良いでしょう。
チラシは自身で作成して自身で投函することもできますし、格安で業者が代行してくれるサービスのあります。
私はラクスルというサイトをいつも使っています、
ラクスルはチラシの作成、投函の他、名刺も格安で作成してくれますので、何事においても活用させていただいています。
新人行政書士の営業先は?どうやって仕事を獲得するのか?のまとめ
いかがだったでしょうか?新人行政書士の営業先は?どうやって仕事を獲得するのか?につて解説してきました。
いずれにしても、仕事は黙っていても舞い込んできません。
自分で創意工夫して顧客の獲得に慢心しなければなりません。
上記の他にも、営業先や営業方法はあるかと思いますので、自分なりの受注パターンを作り上げるまで改良しながらチャレンジしてみてください。