行政書士と名乗るためには、行政書士試験に合格するだけでは足りません。
試験合格後に行政書士会へ登録して、はじめて行政書士と名乗ることができるようになるのです。
この記事では、行政書士になるために、行政書士会への登録方法について解説していきます。
この記事を参考に手続きを進めていってみてください。
行政書士会に行政書士登録をしよう!
行政書士登録がされるまでの期間
行政書士になるためには、数カ月の期間が必要となります。
事務所の選定や、契約に1ヵ月~2か月程。
行政書士登録するための書類を提出してから、完了するまでの標準処理期間で1カ月~2ヶ月程となります。
直ぐに行政書士になりたい場合は、試験合格後すぐに登録手続きを始める必要があります。
登録申請の手順は後述の通りとなります。
行政書士登録の申請手順
行政書士会のホームページより、登録申請書の書式をダウンロード
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書式に必要事項を記入
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必要書類を添付
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行政書士会に提出
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事務所調査
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登録・入会手続き完了
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登録証授与式の通知
行政書士登録に必要な設備
事務所調査の際に以下の設備が備わっているかチェックされます。
これら、設備が備わっていない場合は、業務が開始できる状態でないため、備えるように促されます。
事務所が場所が決まったら、先ずは設備を整えていく必要があります。
①事務用机・椅子
②電話・FAX
③書類作成装置(パソコン・ワープロ等)
④応接セット
⑤コピー機
⑥書類保管庫
⑦金庫
⑧用紙・雑品等収納庫または収納棚
⑨業務用図書および図書棚
※尚、書類保管庫は鍵付きが必要となりますので注意が必要です。
設備を購入するにあたり、この設備でいいのかどうか不安な場合は、行政書士会へ問い合わせてみるといいでしょう。
自宅に事務所を設置する場合の注意点
これは、例えばリビングは家族等が出入りする場所であるため、行政書士事務所として秘密保持ができないと考えられるためです。
そのため、リビング自体を行政書士事務所とすることは、原則的に事務所の適格性を欠くと判断されます。
また、玄関から事務所スペースに至るまでにリビングを通らなければならない場合は、パーテーション等で間仕切りを設け、事務所までの独立の通路を確保しなければなりません。
レンタルオフィスを利用する場合の注意点
レンタルオフィスでの登録は守秘義務確保のために、執務スペースは鍵付きの区切られた部屋であるか、郵便物は混ざらないか、行政書士事務所としての表示はできるかを確認されます。
これら不適格と判断されると登録ができません。
そのため、このレンタルオフィスでいけるかどうか判断がつかない場合は、借りる前に行政書士会に問い合わせてみましょう。
行政書士の事務所設置は厳格
行政書士の事務所設置は厳格に審査されます。
どこでも、事務所が設置できるわけではありません。
事務所の設置要件については、次の記事で詳しく解説していますので、本記事と一緒にご覧ください。
行政書士会への登録申請の受付
登録申請の受付けは予約制となっています。
以下のものを持参して単位会の行政書士会へ直接持参します。
【持参するもの】
・登録申請書類
・印鑑(申請書に押印した印と同一の印鑑)
・申請時費用 現金 275,000円
・登録免許税 収入印紙 30,000円
※大阪行政書士会の場合となります。登録料、会費、提出書類等は各都道府県の単位会によります。
登録料についてこちらの記事をご覧ください。
提出書類
①チェックリスト
②行政書士登録申請書
③本籍の確認書類
④住民票
⑤履歴書
⑥行政書士となる資格を証する書面
⑦共同・合同事務所届
⑧誓約書
⑨身分証明書
⑩申請者の正面顔写真
⑪事務所に関する書面
⑫事務所の位置図
⑬事務所の平面図
⑭事務所の外観及び内部を示す写真
⑮会員届
⑯誓約書
⑰大阪行政書士政治連盟入会届
登録証授与式
登録証授与式は、毎月1回開催しており、授与式の他、行政書士倫理・組織説明・行政書士業務の説明・懇談などがあります。
行政書士徽章、行政書士証票、会員証、会員之章、事件簿、請求書領収証、規程集など配付されますので、大きめのバッグを持参しましょう。
登録証授与式では、登録されて晴れて行政書士となった同期の方々も多く出席されています。
今後の仲間づくりのことも視野に入れて、予め用意しておいた名刺でもって名刺交換に挑みましょう。
気の合いそうな人には後日会食のアポイントメントを積極的にとっていきましょう。
今後良き相談相手やビジネスパートナーとなるかもしれません。