行政書士を独立開業する際に、自身の名刺が必要になります。
名刺は、自身を知ってもらうため、及び自身の連絡先を相手方に知らせるための大事なツールとなります。
この記事では、行政書士の名刺について解説していきます。
行政書士の名刺とは?営業ツールもかねている?

そのため、独立開業の際は必ず作成しておく必要があります。
名刺を作ってもらうところとしては、自身でデザインを作成し、入稿することができるのであれば、ラクスルというサイトが安価で使い勝手が良いです。
ラクスルの場合、500円程度から作ることができます。

名刺は自信を知ってもらうための大切なツールです。
自身のデザインに自信がない場合はプロに頼むのも一つの手段です。
行政書士登録前から名刺をつくっておく
行政書士登録する前は、まだ行政書士と名乗れないので、行政書士の名刺を他人に渡すことはできません。
しかし、作成して準備することはできます。
行政書士登録をして、自身の名刺を誰かに渡す、初めての機会はおそらく行政書士登録後の入会式においてだと思います。
この入会式は、行政書士登録をした者が、合同で行います。
その際に、入会したもの同士の名刺交換の場が設けられていることが多く、お互い名刺交換を行います。
この入会式での名刺交換をする前には、名刺を準備しておく必要があるのです。
また、登録後は、行政書士の名刺を自由に配っても構いません。
いち早く、自身が行政書士になったことを周囲に知らせるためにも、名刺は必要となります。
行政書士登録前のルール
行政書士は行政書士会に登録して、初めて行政書士と名乗れます。
つまり、行政書士試験に合格しただけでは行政書士と名乗ることもできないですし、行政書士ではありません。
そのため、行政書士登録前は行政書士の名刺を配ることができません。
どうしても、登録前から活動し、名刺を配りたいのであれば、名刺に「行政書士」と記載するのではなく、「行政書士開業準備中」と記載しましょう。
名刺の目的は顧客開拓にある
名刺を配る目的は、顧客開拓にあります。
そのため、名刺には自身の連絡先と業務内容を記載しておく必要があります。
これらの内容が記入されていないと、相手方も「どういう人」で、「どういった業務をやっている人」「連絡先」など、後でわからなくなります。
そのため、名刺を渡したあともそれらがわかるために最低限以下の情報を記載しておく必要があるのです。
最低限記載すべき事項
・氏名
・事務所名
・住所
・連絡先
・業務内容
ホームページやブログも記載してみよう
上述した最低限記載すべき事項の他に、ホームぺージやブログのアドレスも、記載してみましょう。
名刺交換をし、興味をもった相手方のホームページやブログは結構見るものです。
そのため、名刺と連動するような形でホームページやブログで自身のアピールができれば、より有効性があります。
「独自ドメインで自作する、行政書士のホームページ・ブログ」についてはこちらの記事で解説していますので、一緒にご覧ください。
顔写真入りの名刺に有効性はあるか?
行政書士登録後は、自身の名刺を周囲に配る機会が増えます。
その際に、顔写真入りの名刺を配れば、相手に覚えられやすくなるのではないか?と思ったことはないでしょうか。
基本的には名刺には、自身が誰であるのか明かす役割と、相手に連絡先を教えるという二つの役割があります。
そのため、顔写真入りの場合だと、名刺と顔が一致しやすく、相手方に覚えてもらえやすいという利点があります。
何か依頼を頼みたい場合、顔も忘れて誰だかわからない人に連絡をするよりも、顔と記憶が一致する人に連絡する方が自然の成り行きではあります。
そのため、顔写真入りは少なからず通常の文字だけの名刺よりも営業ツールとして有効性はあると考えられます。
顔写真入りの名刺は今では珍しくない
顔写真入りの名刺は、一昔前は誰もやらなかった手法でした。
当時、顔写真入りの名刺を配ったら、非常に珍しかったために相手方に非常にウケたという時期がありました。
現在では、顔写真入りの名刺の有効性が幅広く知れ渡り、多数の方がこの手法を使っています。
そういった観点から、現在では、一昔前ほど有効性は感じられません。
相手の記憶に残るためには、顔写真入りの名刺を渡す以外に、何か一工夫が必要となります。
名刺を使い分ければより相手の記憶に残る

名刺に関しては、私もいろいろ研究し、もう10回ぐらいはデザインチェンジをしています(笑)
いろいろ試した中で、一番効果的だったのが名刺の使い分けでした。
名刺の使い分けとは?その方法をこれから皆さんに伝授します。
名刺は自身が誰であるのか明かす役割と、相手に連絡先を教えるという二つの役割があるということは前述したとうおりですが、この「自身が誰であるのか明かす役割」の方に着目をします。
もちろん専門としたい分野の業者には、その分野の専門家であるという名刺を配ります。
しかしながら、同業者の行政書士に名刺を渡す場合、それと同じ名刺でいいのでしょうか?
その行政書士が、その名刺に記載されたあなたが専門とする分野と同じ専門家であった場合は?
あまり意味がありませんよね。
もしその名刺を渡せば、「ああ、そうなんだ、同じ分野ですね」とした、会話で終わり何の興味も持たれないのは明白です。
どうせなら、名刺を配る相手の専門外の業務をおこなっている行政書士と名乗って、名刺を配った方が相手の記憶に残るのです。
また、自身の専門外の分野について見込み客から相談をうけていた時に、その分野を専門とする行政書士が目の前に現れたらどうするでしょうか?
自身で処理できない相談内容だった場合、その見込み客をあなたに紹介してくれる確率は非常に高くなります。
このように名刺を使い分ければ、同業者だった行政書士も営業の対象となるのです。
相手の記憶に残れば、名刺営業は成功!
名刺を配って、とにかく相手にあなたの記憶が残れば、名刺営業は成功といっても過言ではないでしょう。
名刺営業は受動的な営業になるため、とにかく相手の記憶に残らなければ話が始まりません。
もし、相手に依頼事があれば、真っ先に記憶に残っている人に連絡をするからです。
そのため、名刺を配るとともに、何か記憶に残るようなメッセージも一緒に伝えると、特に良いでしょう。
また、特に独立開業したては、あなたのことを誰も知りません。
とにかく、たくさんの人に会って、たくさん名刺を配るようにするのも大事な営業方法となります。