行政書士が扱える書類は1万以上ともいわれ、行政書士業務は多岐にわたります。
その中でも、特に儲かる分野があります。
行政書士事務所を運営するには、コストが必要になります。
そのため、これらの業務のうちのどれか一つでも手掛け、事務所運営費に充てたいところです。
ではどういった分野が儲かるのでしょうか?
この記事では、行政書士の儲かる分野について解説していきます。
行政書士の儲かる分野とは?
・建設業・産廃業分野
・運輸業・交通業分野
・入管業務分野
・風俗営業分野
・法人設立分野
・相続・遺言書
建設業・産廃業分野
行政書士の代表的な業務で、専門書も多く出版されており、独学でも十分実務を積むことができます。
更新手続きなどのリピート業務もあるため、スポット業務というよりは顧問業よりの分野となります。
需要も多く、儲かる分野となります。
運輸業・交通業分野
貨物運送業務やタクシーなどの許可申請業務から、道路使用許可などがあります。
若手ではこの分野を目指す、行政書士もあまり多くなく、穴場的な分野となります。
また、車庫証明業務に関しては、毎日のように業務が発生するため、取引先を増やすことにより、安定した事務所の運営が可能となります。
行政書士の成り手が少なく、穴場的な儲かる分野と言えます。
入管業務分野
外国人の在留資格申請業務など、国際的な業務となります。
在留資格申請業務は、毎年や3年毎など更新手続きが発生し、リピート業務発生します。
また、外国人を多く雇用する企業と取引することで、業務発生率も高く、儲かる分野とります。
風俗営業分野
風俗営業許可や、深夜酒類提供飲食業許可など、お酒にまつわるお店の営業許可を取得する分野となります。
書類提出先が、主に警察署となります。
この分野を苦手とする行政書士も多く、同業者からも仕事の依頼が入ってきます。
思っている以上に需要があり、儲かる分野といっても過言ではありません。
法人設立分野
会社を設立する分野となります。
株式会社や合同会社以外にも、社団法人やNPO法人、医療法人と様々な形態の法人があります。
特に医療法人設立などは、専門性が必要となり、1業務の単価も高く、専門性を磨き上げれば儲かる分野となります。
相続・遺言書
高齢化で、まだまだ需要が伸びる分野となります。
また、これらに関する相談業務も多く、企業向けというよりは一般向けの業務となります。
そのため、営業の仕方によっては、依頼の受注がしやすく、儲かる分野となります。
行政書士の儲かる分野には落とし穴も
上述した行政書士の儲かる分野ですが、儲かる分野だからこそ落とし穴もあります。
これら儲かる分野は、行政書士の代表的な分野でもあるため、各行政書士が狙うところでもあり、過当競争が激しくなっています。
>>行政書士が増えすぎ問題について次の記事で詳しく解説しています。
そのため、各行政書士との競争に勝ち抜くため、打開策としてより専門性を身に着ける必要性があります。
また、これらの分野に、何か自身の特異な業務を掛け合わせることで、差別化を図ることができます。
専門化と差別化を推し進めることにより、過当競争から抜けれることができると言えます。
行政書士業務の専門化と差別化
それでは、専門化、差別化を図るにはどうしたら良いのでしょうか?
ほんの一例として、それぞれ見ていきましょう。
行政書士業務の専門化
行政書士に業務の専門化の代表的なことは、その業務に精通するという事で。
精通するとは、業務の熟練度はもちろん、サービスにおいてでもです。
相続・遺言書分野を例にだすと、行政書士ができる業務は相続業務の一部分でしかありません。
相続業務を全てカバーできるように他士業との連携を保ち、ワンストップで依頼者の「やってほしい」を叶えることも、そのサービスの専門化と言えます。
行政書士業務の差別化
数ある行政書士の中から選ばれるには、他の行政書士との差別化が必要となります。
差別化とは突出したサービスを提供できる技術に他なりません。
例えば、風俗営業分野を例にだすと、風俗営業許可を取得するだけでなく、補助金を利用する提案や、融資を受ける提案など、幅広い知識をもちそれだけにとどまらない提案力などがこれに挙げられます。
こういった総合的な知識力があれば十分に他行政書士との差別化が図れるのです。
行政書士の儲かる分野とは?のまとめ
いかがだったでしょうか。
行政書士業務の儲かる分野を解説してきましたが、行政書士業務は多岐にわたるため、その他にもなお、誰にもあまり知られていない儲かる分野があるかもしれません。
こういった誰も知らない儲かる分野を探し出して、自分の商品にすることも一つの挑戦であり、行政書士の楽しいところでもあります。
行政書士が扱える書類は1万以上もあるのですから、そういった分野は必ずあります。
ぜひ、楽しみのうちの一つとしても、そういった分野を探しだしてみてください。