経営事項審査(経審)の資格で5点の1級国家資格は、監理技術者講習をうけることで、さらに点数が加算され、MAXの6点になります。
本記事では、この監理技術者と基幹技術者の上乗せ点について詳しく解説していきます。
目次
経営事項審査(経審)の監理技術者とは
監理技術者とは、元請負人の特定建設業者が下請契約の請負代金総額が4,000万円以上(建築一式工事は6,000万円以上)になる場合に、その工事現場に専任で配置する技術者のことをいいます。
監理技術者の職務は、下請負人を適切に指導し、監督するという総合的な役割を担う指導監督者せです。
その立場から、主任技術者に比べ、より厳しい資格や経験が求められます。
監理技術者となるためには、一定の国家資格や実務経験を有していることが必要です。
特に指定建設業に係る監理技術者は、一級施工管理技士等の国家資格者または国土交通大臣認定者に限られます。
・1級国家資格等による監理技術者資格(次のイ、ロ、ハ、ニのいずれかに該当する者)
イ | 建設業法による1級技術検定合格者 |
ロ | 建築士法による1級建築士免許を受けた者 |
ハ | 技術士法による第2次試験の合格者 |
ニ | 国土交通大臣認定者 |
・1級国家資格等による監理技術者資格(上記イ、ロ、ハ(ニを除く)に同じ)
・実務経験による監理技術者資格(次のイ、ロ、ハのいずれかに該当する者)
学歴又は資格 | 必要な実務経験年数 | ||
実務経験 | 指導監督的実務経験 | ||
A | 大学・短期大学・高等専門学校(5年制)を卒業し、かつ、指定学科を履修した者 | 卒業後3年以上 | 2年以上 (左記年数と重複可) |
高等学校を卒業し、かつ、指定学科を履修した者 | 卒業後5年以上 | 2年以上 (左記年数と重複可) |
|
B | 一定の国家資格等を有している者 1) 技術検定2級又は技能検定1級を有している者 |
– | 2年以上 |
2) 技能検定等2級を有している者 | 合格後1年以上 | 2年以上 (左記年数と重複可) |
|
C | 上記A・B以外の者 | 10年以上 | 2年以上 (左記年数と重複可) |
経営事項審査(経審)評点アップ
監理技術者講習修了者、基幹技術者講習修了者は、終了していない者よりも得点が高くなります。
同じ1級資格者でも監理技術者講習が終了していれば、5点→6点に点数がアップします。
また、2級資格者が基幹技能者講習を修了すれば、2点→3点に点数がアップします。
経営事項審査で監理技術者講習修了者ち認定されるには、審査基準日時点で有効な「監理技術者資格者証」と「監理技術者講習修了証」の2つが必要です。
また、平成28年6月からは監理技術者講習修了証に変え、監理技術者資格者証の裏に講習が終了したことを記載する方式になっています。
監理技術者講習とは
- 監理技術者資格者資格者証交付申請
↓ - (一財)建設業技術者センター
監理技術者資格者証交付申請書の受付・審査
↓ - 監理技術者資格者証の交付
- 監理技術者講習申込
↓ - 登録講習実施機関
国土交通大臣登録機関の講習受講
↓ - 監理技術者資格者証の裏面に監理技術者講習を修了した旨の記載
↓ - 監理技術者は資格者証に講習を修了した旨の記載がある状態にしておく
名称・所在地 | 連絡先 |
(一財)全国建設研修センター | 042-300-1741 |
(一財)建設業振興基金 | 03-5473-1586 |
(一社)全国土木施工監理技士会連合会 | 03-3262-7423 |
(株)総合資格 | 03-3340-3081 |
(株)日建学院 | 03-3988-1175 |
(公社)日本建築士会連合会 | 03-3456-2061 |
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いかがだったでしょうか?「監理技術者と基幹技術者」についての解説でした。(⇒経営事項審査の評価項目ガイドに戻る)
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